FAQ

よくあるご質問

ロボット導入にはどのようなメリット・デメリットがありますか?

ロボット導入には、省人化・品質の安定・作業の標準化など多くのメリットがあります。一方で、導入コストやスペース・人材の確保といった課題もあります。

導入のメリット

  • 省人化・省力化
  • 生産性の向上
  • 品質の安定ばらつきの抑制
  • 作業環境の改善
  • トレーサビリティの確保

導入のデメリット

  • 導入コストがかかる
  • 対応できる人材が必要
  • 作業スペースの確保が必要
  • 現場にあった設計が必要
  • 導入後も保守管理が必要

ロボットを導入したいのですが、どこに相談すればよいですか?

静岡県では、現場の課題整理や導入支援を行う「ロボット技術アドバイザー制度」をご用意しております。まずはお問い合わせページよりお気軽にご相談ください。

自社に合うロボットシステムインテグレータ(ロボットSIer)を探すにはどうすればよいですか?

「県内ロボットSIer紹介ページ」から、対応分野や導入実績などをご覧いただけます。詳細をご希望の場合は、県やアドバイザーによるマッチングも可能です。

小規模な会社でもロボットを導入できますか?

はい、規模にかかわらず多くの中小企業がロボットを活用しています。単純な作業や難易度の低い工程から段階的に導入する方法もありますので、お気軽にご相談ください。

ロボットを導入しても、使える人材が社内にいません

そのような課題に対応するために、県では、「ロボット導入活用補助金」やロボットティーチングを体験できる講座を実施しています。

そもそも、自社にどんなロボットが合うのか分かりません。

まずは「どんな作業に困っているか」をお聞かせください。アドバイザーが現場に入り導入の方向性整理から支援を行います。

物流や事務でもロボットは活用できますか?

はい、仕分けや搬送、帳票処理など、工場以外でも多くの自動化ニーズがあります。バックオフィスや倉庫でも導入事例があります。

問い合わせたら、すぐ営業が来るのでは?

静岡県では、まず中立的なアドバイザーがヒアリングと現場確認を行い、その上で必要があればロボットSIerをご紹介します。安心してご相談ください。

ロボット導入にはいくらくらいかかりますか?

工程や周辺機器で変わりますが、目安は次のとおりです。
・協働ロボットで単一工程:300~1,000万円前後
・産業用ロボット+周辺設備(本格構成):1,000~5,000万円程度
・エントリークラスの協働ロボット(軽作業・周辺機器が少ない場合):200~800万円
※費用は「把持ハンド・架台などの周辺機器」「設計・据付・調整」「安全対策」の範囲で大きく変わります。最小構成からの段階導入をご提案します。

ランニングコストや保守費用はどれくらいかかりますか?

一般に年間保守費=本体価格の5~10%が目安です。これに消耗品の交換費用(吸着パッド・フィルター・電池・指先部材など)、ソフトウェアの保守・更新費用(検査や運行管理ソフト使用時)、電気代(1台あたり月数千円目安)が加わります。
例:本体300万円 → 保守15~30万円/年+消耗品数万円+電気代(少額)。
※導入初年度は定額保守で安定運用を優先し、その後に「定額+必要時スポット」へ見直す方法もあります。

ロボット導入は何から始めればいいですか?

まずは「どの作業に困っているか」「人手が足りていない工程はどこか」を洗い出すことが重要です。静岡県では、アドバイザーが現場に入り、導入の方向性整理から支援を行っています。

安いロボットと高いロボットの違いはなんですか?

動作の精度や速度、耐久性、安全機能の有無、カスタマイズ性などが異なります。導入目的や作業内容に応じて、過不足のない機種選定をすることが重要です。

導入まではどのくらい時間がかかりますか?

規模や難易度によりますが、小規模の単一工程で2~3か月、周辺設備を含む中規模以上で3~8か月が一つの目安です。完全オーダーメイド品や大規模なシステムを構築する場合は1年以上かかることもあります。流れは「現場確認・要件整理 → 設計 → 製作・据付 → 調整・教育 → 試運転・引渡し」です。工程の複雑さや部材リードタイムにより前後します。

協働ロボットは人が近くにいても安全ですか?

適切な安全設計と運用条件を満たせば、人の近くでの協働が可能です。協働ロボットには、接触時の自動停止や速度・力の制限などの安全機能が備わっています。ただし、先端工具やワークの形状・温度、鋭利さによっては危険が残るため、リスクアセスメントの結果に応じて安全柵やセーフティスキャナなどの追加対策が必要になる場合があります。

導入後のワークが変わったらどうすればいいですか?

作業内容の変更が小さい場合は、ロボット動作の再設定(ティーチング)で対応できることが多いです。変更内容によっては、把持ハンドや治具の交換、カメラ設定の調整、サイクルタイムの再検証、安全面の再評価が必要になることがあります。自社で対応が難しい場合は、ロボットSIerへ改修を依頼することも可能です。

ベテランや熟練工の勘やコツはロボットに置き換えられますか?

すべてを完全に置き換えるのは難しい場合があります。一方で、繰り返し作業や合否基準を数値やルールで表現できる作業はロボットが得意です。まずは手順の標準化と計測・センシング(例:カメラによる検査)を進め、段階的に自動化する方法が有効です。人とロボットの役割分担を設計することが重要です。

ロボットと人の役割分担はどうなりますか?

ロボットは単純作業や繰り返し作業を担い、人は判断や調整が必要な業務に注力する形が一般的です。現場の負担を軽減し、作業者がより価値の高い業務に集中できる環境を作ります。

他の中小企業はどのような場面でロボットを使っているのですか?

部品の組立、仕分け、検査、搬送、梱包など幅広い工程で活用されています。県内企業の事例は、ロボット導入支援サイト内の「導入事例紹介」ページでご覧いただけます。